ファイナンシャル・プランナーの渡邉です。
2023年もスタートし早くも2月を迎えました。
1月の成人の日に成人式が各地で行われ…
成人として新たな気持ちで臨まれている方もおられると思います。
20歳を迎え、生活行動や人生設計など様々な選択を自己責任で
行うことが問われますね。
「夢」や「希望」を胸にこれからの長い人生を進んでいかれることを
お祈りしております。
そんな、20歳を迎えられた方にライフプランに纏わる、
知っておきたい情報として公的年金を取り上げました。
年金と聞くと…
「まだ学生だし、受け取るの先の話だし…」
「いくらもらえるかわからないし…」
「関係はない」と思われてい方も多いと思います。
簡単に、20歳で知っておきたいことをお話します。
▶ 年金の役割
年金の役割についてお話していきます。
厚生労働省のHPでは役割について次のように書かれています。
「国の社会保障制度の一つとして、社会全体で高齢者等の生活を支える制度。」
「老後の所得保障の柱としての役割を果たす。」
「公的年金には、万一、障害を負った場合や小さい子供を遺して死亡した場合に備えて、障害年金や遺族年金 も用意されている」。とあります。
・老後の生活を一生涯(終身)支える保障
⇒老齢基礎年金、老齢厚生年金の支給
・まさかの病気・事故でケガなどで障害を負ってしまう保障
・配偶者が突然亡くなってしまい、遺された家族の生活の保障
⇒遺族基礎年金、遺族厚生年金支給
この三つの保障があります。
この様に見ると、年金と聞くと「貯蓄」のイメージが強いですが、保障(保険)としての機能が強いことも窺えますね。
各ライフステージで公的年金の知っておきたいこと、大切なことをお話していきます。
まずは、最初に多くの方が年金と出会う20歳(学生)ステージについて
▶ 20歳(学生)のステージ
公的年金は基本20歳から国民年金(第一号被保険者)に加入が義務づけられます。(18歳で会社員の方も会社で厚生年金に加入します。)
20歳の学生の方は、まだ、会社員として勤めていないし、公的年金の加入の必要性を感じないかもしれませんが、加入しなければなりません。
20歳になると「国民年金の加入のお知らせ」が届き手続きすることになります。また保険料の納付が必要になります。
本来保険料を納付する必要がありますが、「学生納付特例申請」をすることで、その期間は保険料を納付しなくても受給資格期間として認めてくれます。保険料を納めていない期間は年金給付額として計算に算入されないので年金額が将来の年金額が少なくなります。
そこで学生納付特例期間となった月から10年以内(社会人になり働き出してから)に追納することができます。申請は在学中の学校を通じて出来ます。大抵の学校で受付できますが、無ければ年金事務所でもできます。
ここで注意したいのが、この申請を怠ると病気・ケガで障害が残った場合のリスクに備える「障害基礎年金」が受給出来なくなりことです。
例えば、学生時代に事故・病気などで障害を患ってしまい日常生活、就業もままならない状態になっても障害基礎年金が受給でき生活を守ることができます。
〇障害基礎年金の受給額
・障害状態により障害等級1級、2級がある。
・障害基礎年金の支給額
1級 972,250円+子の加算額
2級 777,800円+子の加算額
子の加算額 子2人まで、1人に付き223,800円
子3人以降、1人に付き74,600円
*子どもとは18歳になる最初の3月31日までの子
または、20歳未満で障害等級1級または2級の子
(2023年1月時点での制度内容)
20歳以上で「学生納付特例申請」など手続きを怠ると、保険料納付などの受給要件を満たさず受給できないことになります。
【まとめ】
・公的年金は貯蓄のイメージが強いが、保険の機能もありもしもの時にも備えられる。
・20歳時点での手続きを忘れずにしましょう!
・これから長い人生公的年金のことを少し知っておこう!
★ 渡邉FP事務所
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